Revolutを使う上で気をつけたいこと
Revolutは英国で設立されたチャレンジャーバンクだ。日本では第二種資金移動業者として営業している。外資系の金融機関ということもあって、利用者側としても従来の日系企業とは少し異なる心配りが必要だ。
いまRevolutの利用規約を精読し、特に注意しておきたい点をふたつ挙げようと思う。
儲からないことは控える
当社のサービスを提供する能力を害すると当社が合理的に判断する方法による使用(デビットカード又はプリペイドカードを使ってお客様アカウントに資金を追加後、Revolutアカウント内の資金を当該デビットカードの発行元である銀行の口座へ送金又は当該プリペイドカードへチャージする行為(ルーピング行為)等がこれに該当します。)
9. Revolutアプリ又はRevolutカードの利用に関する制約
このうち「当社のサービスを提供する能力を害する」行為とは、違法なものを除いて営業継続に支障をきたすこと、端的に言えば儲からない行為が含まれると考えられる。
Revolutは残高を国内銀行へ送金することができる。送金とはいうもののRevolutにとっては振込みであり、手数料が発生している。スタンダード会員は月1回まで手数料無料だが、裏を返せばRevolut負担になっているはずだ。
デビットカードでRevolutに入金して、Revolut残高を自分に銀行へ送金すればノーリスクでポイント還元分が儲かる。そのようなフリーランチは考えない方がよい。
国内銀行への送金サービスは、第二種資金移動業者として100万円を超えそうな時の是正を手助けしてくれているだけと解釈しておくのがよいだろう。そのことは第10章「お客様アカウントの残高の管理」からも読み取れる。
🚨Revolutで送金できない理由について🚨
— UNOWN(アンのん)🇺🇸₿ (@UnownUS) 2021年6月7日
Revolutから回答がきました。
前にプリペイドカードで入金し、それを送金した分は送金できなくなってるそうです。
eg.以前100円をkyashからrevolutへ。それを海外送金。
→送金可能額は-100円に。
今から200円入金したら100円分だけ送金可。
cc:@TamakiKoji4
Twitterではこのような報告が散見される。Revolut側として、ユーザーごとに自社への利益寄与を把握している証左だ。
プリペイドカード入金の是非
お客様は、当社に登録しているデビットカード、クレジットカード又はプリペイドカード(以下「登録済みカード」といいます。)を使って、お客様アカウントに資金を追加することができます。お客様の登録済みカードはお客様の名義でなければなりません。
10. アカウントへの資金の追加
Revolutは利用規約にてプリペイドカードからの入金を認めている。事実、多くの日本ユーザーがKyashやauPAYプリペイドから入金してポイント還元の上積みをしている。
マイナス分はkyashカードからの累計チャージで、これが504000円くらい。
— まし。 (@maaaashiiii) 2021年6月3日
このマイナスは内部チェックのみ(ユーザーは見れない)
今までのkyashのチャージ分をrevolutに銀行入金で入れて、revolutカードで決済しないと送金できないとのこと。
このTweetから察するに、やはりRevolutはユーザーごとに自社への利益寄与を把握していると考えておいた方がよい。銀行振込みで入金するなら問題ないが、プリペイドカードによる入金だとRevolutも手数料を徴収されているはずだ。
基本的に、入金残高を仕入れた時に支払った手数料よりも、決済時に獲得できる手数料が多くなければ経営が成り立たない。お得界隈で「~のルートが封鎖された」というフレーズは日常茶飯事だが、こういう背景があることは想像に難くない。