Kyash資金調達 LTV/CAC

KyashがシリーズDで49億円の資金調達を実施したことを発表した。このニュースが話題となった理由は、参加投資家の中にジャック・ドーシー氏が率いるBlock社(旧Square社)が含まれていたからだ。

ポイ活民ではおなじみのKyashだったが、サービスインから還元率が下がり続け、サービスが縮小しているように感じたことからオワコン扱いされていた。先日のカードリンク機能が廃止された時には退会者が多かった。

早期打ち切りとなった5%還元キャンペーンや3%還元キャンペーンなども続き、いよいよかと囁かれ始めた矢先のニュースだった。

資金調達ニュースに関連し注目されたのが、同社社長のインタビュー発言でキャッシュフローに関する情報が出たからだった。Kyash社は上場しておらず、これまで財務内容が明かされていなかった。

発言は、「決済事業単体でユニットエコノミクスが黒字化している」である。ユニットエコノミクスとは、顧客一人あたりの採算性のことである。黒字であれば、事業構造として上手く回っていると判断できる。

LTV(Life Time Value:顧客の利用開始から解約までに得られる利益の総額)を、CAC(Customer Acquisition Cost:顧客獲得にかかる費用)で除したもの(LTV/CAC)で算出され、一般に3倍以上で健全であると評価される。

LTVは平均単価を解約率で除したもので計算される。顧客に長くたくさん使って貰うことが重要になる。CACは顧客獲得コストを新規獲得顧客数で除したもので計算される。例えば口コミで広がることでCACは抑えられる。