auPAY→Revolutがエントロピーを遡上している
クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードや、QRコード決済、FeliCa電子マネーまで様々な決済手段がある。これらにはヒエラルキーが存在する。
基本的に上から下へは資金が流れるが、逆は不可能だ。資金決済法によるものだ。強いて言えば日銀Payが最上位に君臨する。
銀行預金の利息がゼロにも等しい現在、資金フローのなかで貯まるポイントがその代わりを果たしている。資金フローはヒエラルキーに沿わなくてはならない。
ところが、いくつかの資金フローはヒエラルキーに反する。さながらエントロピー増大則の破れである。
最たる例がauPAY→Revolutだ。プリペイドカードからデビットカードへ資金が遡上している。この事例ではRevolutが特殊であるが故に起こることだ。
Revolutはそれが持つ機能がプリペイドカードにもかかわらず、決済時のレシートにはDebitと印字される。資金は下層まで流れたはずが、再び上層へ引き戻されるのである。更に下る余地が生まれるため、ポイントが貯まるのである。
ポイントが貯まるだけでなく、非セキュアな資金がセキュアな資金に変換されるポイントも見逃せない。
ただし本来の流れに逆らっているため、エラーメッセージが出る。非公式であり恒常的に信頼できるルートではないことは心に留め置かなくてはならない。