社会問題に昇華させる

日本キリスト教婦人矯風会は平和・純潔・禁酒を掲げて立ち上がった組織だった。戦後は1957年制定の売春防止法に尽力した。買春の男性を加害者とし、売春の女性を被害者として救済を求める社会運動を行っていたが、女性からも支持を得られずに退潮した。

そこで従軍慰安婦問題を持ち出し、人権擁護の観点から社会批判することで支持を集め始めた。近年のジェンダークレーマーによる男性加害と女性被害を煽る動きから、再びかつての思想が復権しつつある。

これらの行動に共通することは、個別の事例を取り上げて社会問題に昇華する手法にある。