ビューカードで東海道新幹線に乗る

JR東日本エリアに住んでいる者にとってビューカードは非常にお得なクレジットカードだ。ではエリア外へ出る際に使った時はどうか。

JR東日本が提供する「えきねっと」は全国どの新幹線も予約ができる。一方でJR東海はスマートEXやエクスプレス予約といった予約サイトを運営している。JR東日本エリア民が西へ向かう際はどうすればお得か。

上記ブログがケースとして挙げているルートと運賃で考えてみる。使用するクレジットカードはビューカード(ノーマルとゴールド)を想定する。どれほどポイント還元がされるのかを比較する。

菊名駅ー(JR横浜線)-新横浜駅ー(東海道新幹線)-京都駅ー(JR琵琶湖線)-草津駅

駅窓口での発売(JR定価)

菊名ー新横浜 0円(特定都区市内制度の対象)
新横浜ー京都 13,250円
京都ー草津 320円(京都~山科間は特定都区市内制度の対象)
合計 13,570円

となっているそう。ビューカードで支払うのは新横浜ー京都の部分である。駅窓口での購入ということで紙の切符となり、ゴールドカードで1.0%、ノーマルカードで0.5%だ。京都ー草津の部分はSuicaチャージ残高から支払うと考えていずれも1.5%だ。

従ってゴールドが180ポイント、ノーマルが114ポイントの還元と算出される。

えきねっと

はえきねっとはJR東日本の新幹線だけでなく、全国の新幹線を予約することができる。ただしビューカードの決済によって得られる還元が大きいとは限らない。

菊名ー新横浜 0円(特定都区市内制度の対象)
新横浜ー京都 13,050円
京都ー草津 320円(京都~山科間は特定都区市内制度の対象)
合計 13,370円

えきねっと東海道新幹線を予約すると新幹線eチケットが利用できない。切符をJR東日本エリアの駅かJR東海の一部駅で受け取る必要がある。つまり予約購入はネットだが受け取りが紙の切符となる。これは駅窓口で購入した場合と同じでゴールド1.0%、ノーマル0.5%だ。

また、えきねっとは利用することで2%のポイント還元が設定されている。しかし新幹線eチケット(指定席)を購入しチケットレス乗車した場合に限られており、やはり該当しない。

従ってゴールドが178ポイント、ノーマルが113ポイントの還元と算出される。

スマートEX

JR東海が提供する新幹線予約サービス。年会費が無料でクレジットカードの指定も無い代わりに、チケット代金の割引も無い。単にネットで予約購入ができてチケットレスで乗車できるだけのサービスだ。

菊名ー新横浜 0円(特定都区市内制度の対象)
新横浜ー京都 13,250円
京都ー草津 320円(京都~山科間は特定都区市内制度の対象)
合計 13,570円

ビューカードとしてはただのショッピング利用と見なされることになる。従ってゴールドの新幹線部分が0.5%還元で合計114ポイント、ノーマルも0.5%還元で114ポイントと算出される。

エクスプレス予約

JR東海が提供する新幹線予約サービス。年会費のかかる指定のクレジットカードが必要である代わりに割引サービスがある。

菊名ー新横浜 133円(ICカード料金)
新横浜ー京都 12,180円
京都ー草津 410円
合計 12,723円

横浜線部分はSuica残高チャージ分のポイント1.5%と、JR東日本在来線の乗車ポイント2.0%が貯まる。133円に対して4ポイント(133*0.035=4.655)が貯まる。京都ー草津は残高チャージのみで6ポイント。

新幹線部分はビューカードで決済できない。仮に利用できたとするとショッピング利用と見なされるだろう。

従ってゴールドが70ポイント、ノーマルも70ポイントと算出される。

ビュー・エクスプレス特約

これが本題。ビュー・エクスプレス特約とは、ビューカード利用者がエクスプレス予約を利用できるサービスのこと。iPhoneがあればチケットレスで乗車できる。

菊名ー新横浜 133円(ICカード料金)
新横浜ー京都 12,180円
京都ー草津 410円
合計 12,723円

料金はエクスプレス予約と同じで、かつビューカードを正規に利用できると解釈すれば良い。しかしながら「えきねっと」を利用しているわけではない。単なるショッピング利用と見なされるだろう。

エクスプレス予約と同じで、ゴールドが70ポイント、ノーマルも70ポイントと算出される。

まとめ

駅窓口での発売(JR定価):ゴールド180、ノーマル114
えきねっと:ゴールド178、ノーマル113
スマートEX:ゴールド114、ノーマル114
エクスプレス予約:ゴールド70、ノーマル70
ビュー・エクスプレス特約:ゴールド70、ノーマル70

まさかの駅窓口が最もポイント還元が大きいという結果になってしまった。トータルの持ち出し金額で換算すれば順位の変動はあるが、そもそもどのパターンもお得に感じない。180→70ポイントに減ってしまってもチケットレスで乗車できる方を取るだろう。

ビューカードえきねっとJR東海エクスプレス予約と特約、ポイント還元までルールが複雑である。集めた情報に照らす限り上記のように算出されたが、実際どうなのか試してみたい気がある。

またビューカードゴールドでショッピング利用と見なされ1.0%になってしまうなら、Kyashなどを使って1.2%以上の還元率を目指すこともできると考えられる。ただしキャンセルや運休といった事態になると対応が弱い。差額は保険代でもあるのだ。