配信者の鑑

米国非農業部門雇用者数の発表前後に放送していたFX配信を見ていた。配信者の鑑として大きな損失を出して絶叫する内容だった。彼のトレードを、自分への戒めとして避けなければならない行動として書き出してみる。

その配信者は雇用統計の前から含み損のポジションを持っていた。結果的に指標で利益確定していたが、これは単なるギャンブルである。大きな指標は大きく動くのでトレードしないと勿体ないと考えがちだが、思い切ってパスすることも大切だ。

指標で(ロングポジが)プラ転決済して気を良くしたのか、少し下がったところで再びロングを建てた。これも目の前の値動きに惑わされたギャンブルであることは言うまでもないが、ロングの成功体験から脱却できていない。ひとつ上の時間軸チャートを見て大局を見直すべきだ。

そのロングポジションが大きな含み損を抱え、耐えきれなくなったところで損切りを行った。そして何を思ったか、ドテンショートを建てた。ショートは上がりきったところで、ロングは下がりきったところで建てるのが基本だ。下がっているならば飛び乗りショートは避けるべきだ。

ドテンショートが見事に捕まり、再び大きな含み損を抱えてしまう。精神崩壊するものの、耐え抜いて建値まで戻ってきた。だが決済せず、欲をかいてホールドを選択する。その後の追いショートも加わり含み損を抱えてしまう。その日の収支を戻すための無理なエントリーが原因だ。

目の前の値動きに惑わされ、上の時間足を見ていないとポジポジすることにつながってしまう。また10pipsや20pipsなど日足レベルでは誤差だということも肝に銘じたい。