日本は賃金が上がらない

日本は賃金が上がらないと言われ始めて久しい。大まかに賃金とは、会社などが商品を売り、原価を差し引いた残りから支払われるものだ。賃金が上がらないということは、売上が落ちるか、原価が高騰するか、あるいは両方で差額が縮小するからだと考えられる。

国税庁民間給与実態統計調査結果」より筆者作成

日本の1人あたり給与は平成10年の418万円を境に下落している。新型コロナといった特殊要因を除けば、賃金がなかなか上がらない現象は世界でも例が少ない。なぜ上がらないのか、これから考えてみたいと思っている。