有点一点

有点と一点の違いでよく見かける解説は殆ど共通している。どちらも「少し」という意味であることは同じだが、ニュアンスが違うという。

有点は形容詞などの前に置いてあまり好ましくない状況に用いる。

  • 今天有点冷。(Jīntiān yǒudiǎn lěng. 今日はちょっと寒い。)
  • 這個菜有点甜。(Zhège cài yǒudiǎn tián. この料理は少し甘い。)

一点は形容詞などの後に置いて比較表現などに用いる。

  • 今天比昨天冷一点。(Jīntiān lěng yīdiǎn. 今日は昨日より少し寒い。)
  • 我会説一点日語。(Wǒ huì shuō yīdiǎn rìyǔ. 私は日本語を少し話せる。)

まず語順の位置が明確に違う。有点は強調したい単語の前、一点は後だ。有点は有一点の省略形だと思うが、有はhaveのような動詞的な側面あるために前なのだと考える。

  • 我有点担心結果。(Wǒ yǒudiǎn dānxīn jiéguǒ. 結果がちょっと心配だ。)
  • I have being worried about the results a little.

私は持っている。心配することを。という構成だと考えると腑に落ちる。

  • 有点小肉肉(Yǒudiǎn xiǎo ròu ròu 少し肉付きが良い。)

このコメントを書いた人はもう少しスリムな体型が好みだったのか。

  • 有点喜歓(Yǒudiǎn xǐ huān)

喜歓は「好き、気に入っている」という意味だが、有点は好ましくない状況に用いるとすれば意味がちぐはぐに思える。これは単に少しを表現したいだけか、もしくは照れくさいニュアンスを含んだ少しか。