売った金額(ドル)はいくらだったのか

政府日銀による為替介入金額の最新データが公表された。財務省の当該ページによれば2兆8,382億円とのこと。おそらく2022年9月22日分だけの介入額と推測される。

1990年代からの介入実績データも掲載されている。1991年から1992年頃はドル売り円買い介入だが、1993年からはドル買い円売りになり、アジア通貨危機の1997年頃にドル売り円買い、それ以降はドル買い円売りの一辺倒になっている。

日本円を買った場合も売った場合も一緒くたに正の整数億円で記載されているので少しややこしい。

普段、私や機関投資家個人投資家などが行う為替取引も規模の小さい為替介入だとすると、100億円の円買いって何だろうと考えてしまう。

取引数量は1万通貨などと表記されるが、これは(USD/JPYの場合)1万ドルのことだ。あまり円ベースで考えたことはない。平均取得単価を考慮して145万円だとわかる。

では今回の為替介入はどうか。外国為替平衡操作額が2兆8,382億円だという。ドルを売って得た日本円が2兆8,382億円だというのか。

およそ145円から売り始め、140円付近まで陰線をつけた。平均すれば142.5円ということになる。2兆8,382億円を142.5円で割り戻すと19,917,192,982ドルと計算されるが、キリの良いところで200億ドルだったかもしれない。

仮に200億ドル売りで2兆8,382億円を取得したとすると、USD/JPY平均レートは141.91円と計算される。