敬称の違い

「神」「尊」「命」はどのような違いがあるのか。最も馴染み深いのは日本武尊ヤマトタケルノミコト)で、「尊」のタイプだ。

まず「尊」「命」は基本的に区別なく、書物によって使い分けられている場合がある。区別されている場合は高天原の神々や地上に降臨した神々に「尊」を用い、土着神などに「命」を用いる。

一方でこれらがそもそも神々に対する敬称であり、その全てが「神」である。

イザナギイザナミはよく知られた「神」であるが、古事記では天津神から命令を賜ると敬称が「命」に変化している。これは命令(=ミコト、御事)によるものと考えられる。