月暈を観測した

夜、体力づくり運動をしていると、空に異様な光景があった。満月の周りに巨大な白い輪が出ていたのだ。写真からはサイズ感が掴めないが想像以上の大きさだ。

これは暈(かさ、halo)という現象で、月の周りに現れるものを特に月暈(つきがさ)という。虹のようにも見えることから白虹ともいう。

一見空は晴れているように見える。だが上空に薄い雲があり、それを形成する氷粒が六角柱状の氷晶だとプリズムとして働き、月からの光を屈折させることで発生する現象だ。

写真の暈は、月光が六角柱のある側面から入射し、1つ側面を挟んだ更に隣の側面から出ることで頂角60度のプリズムのように作用して映し出されたものと考えられる。月を中心とした視半径22度の円で、これを内暈、または22°ハロという。

調べたところ更に大きな視半径46度の外暈も形成されるようだが、光が弱くて見えなかったのだろう。いずれにしても珍しいものを見ることができた。