電気料金の構成

大きく4項目から構成されている。東電EPのスタンダードSプランを元に記述する。

契約口数に契約電力(アンペア)を乗じたものが基本料金。10Aにつき286.00円に設定されている。15Aの場合は429.00円である。

電力量料金は、1kWhあたり使用した電力量によって発生する料金のこと。120kWhまでは19.88円、300kWhまでは26.46円、301kWhからは30.57円に設定されている。最低月額料金が235.84円に設定されている。

燃料費調整額とは、電気をつくるために必要なLNGや石炭などの価格が、市場や為替要因で変動した分を調整するものである。2022年5月分の関東エリアでは2.74円/kWhとなっており、使用電力量に乗じて電気代に加算される。

再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)とは、再生可能エネルギーの買取りに要する費用を全国一律の単価により負担する料金のこと。2022年5月分から2023年4月分までは3.45円/kWhに設定されている。

原油価格の高騰により電気代が上がっていると思いがちだが、こうして俯瞰すると再生可能エネルギーの負担が大きいことがわかる。燃料費調整額は月ごとに変動するが、近年ではマイナス値であることが殆どだ。