PayPay金融循環加熱化政策

今年12月以降、PayPayステップは条件を変更する。主な変更点はふたつ。

  1. 必要な利用金額が5万円→10万円
  2. PayPayカード利用もカウント対象に

ひとつめ、+0.5%を取るために必要な利用金額が10万円へアップした。利用回数の30回は変更なし。これまでは30回の利用と5万円以上が条件だった。

ふたつめ、その+0.5%を取るためのカウント対象にPayPayカードが追加された。ただしあと払い登録が済んでいるユーザーのみだ。

PayPayのQRコード決済は数千円までの少額決済が基本なので、10万円利用は達成難易度が高い。そこでPayPayカード(クレジット)も利用対象になったと考えられる。

拙稿でPayPayはクレジットカード利用を減らし、自社内で貸金と循環を加熱させることを目論んでいると考えた。PayPayカード利用も対象にしたが、あと払いを条件にしていること、PayPay全体で利用金額を引き上げていることから、結論は変わらない。

PayPay利用の30回を正攻法でクリアしているユーザーがどれほどいるのか気になる。