平和主義と人道主義
第一次世界大戦後の欧州では戦争の悲惨な経験から平和主義が非常に強い影響を持ったのに対して、第二次大戦後の欧州ではむしろホロコーストの経験から、人道主義や人権の観念が強く意識されるようになったように思います。人道主義が強い戦後欧州と、平和主義が強い戦後日本。今回の戦争でも対照的。
— Yuichi Hosoya 細谷雄一 (@Yuichi_Hosoya) 2022年4月14日
ウクライナ・ブチャでの、ロシア軍による反人道的行為に対して各国の反応が異なるという。人道危機に瀕した欧州と、平和危機に瀕した日本。
もっとも日本人もWW2後のソ連によるシベリア抑留の人権違反、人道危機に直面しているが、平和危機の方が大きかったということだろう。
ウクライナでの戦争は日本も関心が高いが、例えばシリアの人道危機に関してはそれほど高くない。日本の平和主義には人道主義の視点がやはり薄い。