スポーツとは何か

今日は10月10日、スポーツの日だ。スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う日として制定されている。

スポーツの日という名称は2020年から始まったが、それまでは体育の日だった。なお1961年から5年間は10月の第1土曜日をスポーツの日と定めていた時期もあった。

さて、スポーツと言うと近年熱量が大きくなっているe-sportsがある。平たく言うと、電子機器を用いて行う娯楽をスポーツと捉えて呼ぶ際の総称である。

そのような遊びをスポーツと呼ぶのに違和感を覚える人も多い。主に理由は2つあると考えている。

まず、椅子に座って画面を眺めながら手をちょこちょこ動かしている姿を見て、スポーツだとは思えないという意見だ。伝統的なスポーツ、例えばテニスやサッカーと比べれれば明らかに異質だ。まあわかる。

もうひとつが、上記のような意見を言われた時のe-sportsプレイヤーの反論だ。大抵の場合、動体視力や反射神経、ゲームを継続する体力などを要するのだ、テニスやサッカーなどと同じなのだと反論する。

前者後者とも、e-sportsの前に「スポーツとは何か」を理解していないと考える。

スポーツをテニスやサッカーのイメージで語る時、体を動かすものだと理解していることが誤解の根本的な原因だ。英語で運動することを表す単語は「exercise」である。

では「sport」はというと、競技のことだ。技を競うことがスポーツなのだ。

この観点からテニスやサッカー、相撲や野球、そしてe-sportsを考えるとどうだろう。技を競っている点において共通していると考えることができるだろう。