キャッシュレス決済を減らしたいが不安

クレジットカードなら無闇に作ることを躊躇うが、プリペイドカードやQRコード決済サービスだと手軽に作れてしまう。一方で管理しきれなくなったり、セキュリティリスクが増えたり、ポイントや残高が分散しすぎてしまったり、弊害も多い。

いま挙げたものは維持する時の弊害であるが、減らそうとする時の弊害もある。

多くのキャッシュレス決済サービスが他のサービスと一体となって運用されていて、例えば残高が共通でQRコードとネット決済で使えるといったものは、一部だけ退会するのが難しい。

ドコモならdアカウント、ドコモ口座、d払いなどが連携されていて、d払いのみ退会するようなことができない。あくまでもドコモに預けている残高の出口として付随しているものだ。

また、一度退会してしまうと再び入会しづらいという面もある。待機期間が設けられていたり、入退会を繰り返せば運営に対して印象が悪くなる。

現金またはPayPayしか使えないという店は見たことがあるが、他のQRコード決済は大抵の場合でどれも使える。しかしひとつやめてしまうと使えない店が出るのではと不安になる。

2022年7月時点でわかるもので、

  • PayPay 366万+
  • auPAY 506万
  • 楽天ペイ 500万+
  • d払い 410万
  • LINE Pay 309万+

などと公表されている。一見多いように見えるauPAYも大型チェーン店で数を稼いでいるだけだったり、意外と少ないPayPayが地方の床屋まで浸透していたりと、質に差がある。

そして大抵の大型チェーン店のようなところはSuicaやクレジットカードなども完備されているので、あえてQRコード決済でなくともよいことが多い。

使っていないと始めたくなるし、使っていると不安に思いながらも減らしたくなる。