どうしてデジタルが怖いの

幸いにも私は幼少の頃から機械やデジタルといったものに抵抗感が無かった。だが人には得手不得手がそれぞれあり、デジタルが不得意な者もいる。それはそれで良いが、彼らはどうして不得意なのか。

主な原因ひとつと、その原因にある背景をひとつ挙げる。

スマホやPCなどデジタル不得意の原因は、わからなくなった時に打開する操作を思いつけないことにあると考える。

例えばLINEで写真が送れない問題に直面したとする。写真に問題があるか、アプリの仕様に問題があるか、通信量に問題があるか、それぞれに対して解決する操作が分からない。

簡単なものなら、とりあえず長押ししてみるとか、ダブルタップしてみるとか、PCなら右クリックしてみるとか。解決のキッカケとなる操作の引き出しが少ない。

そしてこれらのような簡単な操作すら行わない/行えない背景には、下手に触ると問題が拡大してしまうのではという不安があるのだ。絡まったミシンの糸を扱っている感覚なのだろう。

慣れている者ならどこかポチポチ押していれば何か解決の糸口が見つかるのではないかと思うものだが、彼らにとってみるとポチポチ押すことを知らない、ポチポチ押さない方がよい、と考えている。

個人的には、お金の支払いが行われるような操作でない限り隅々までポチポチ押して仕様を試してみたい衝動が常にある。その積み重ねが経験となって、これは押しても大丈夫という自信につながっている。

スマホもPCも、全てのアプリについて操作方法を教えることはできない。本人に感覚を身につけてもらうしかない。ポチポチ押してみて欲しい。