日本の左派がロシアの論理に賛同しがちな理由
ロシアによるウクライナ侵略が続いている。在日ウクライナ大使館の呼びかけに15万人をこえる日本人が寄付を行い、40億円に迫る金額が集まっているという。
対して、日本の左派はウクライナへの支援を表明するどころが、ロシアの行動に理解を示している。ウクライナが悪いと言う者もいれば、どっちもどっち論までいる。根底に何があり、どのような論理があるのか。
言い古されたことだが、日本の反戦平和運動というのはずっと「安保反対、岸を倒せ(アメリカ反対、自民を倒せ」の感覚でやってきたもので、左派政党も反米右派も宗教団体も、そこに安住しっ放しだったから、そこ以外の場所で戦争が起こるとバグるんだよ。もうイデオロギーの問題ですらないと俺は思う。
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) 2022年2月28日
正しいか間違っているか別として、確固たるイデオロギーによる主張ならば一定の説得力があるはずだ。しかし日本の反戦運動は安保反対(1960年頃~)がベースとなっており、かつアップデートされていない。戦争についてマトモに考えていないので頓狂な結論が出てしまう。
本邦の「反戦」運動って、政治的な思想運動というより、ベ平連の頃から、アメリカのベトナム反戦運動経由で輸入された、オサレな流行りものとして受容されてきたところあるわなぁ、世間一般的なあらわれ方としては。
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年2月27日
ベトナムに平和を!市民連合(1965年~)は団体があったわけではなく、何らかの形で運動に参加した人々や団体の総称。安全圏からファッションで反戦お祭り騒ぎしているだけであり、中身が無く刹那的で何も考えていない。
今日持病の関係で通院したら、医師から問題になってるフェスの話ふられたので「利己的な人が多いから収束しないんですかね〜」と言ったら「本当に利己的なら自分だけは罹患しないように頑張るでしょ。ああいうのは利己的とか立派なものではなくて、刹那的で何も考えてないだけ」と静かにお怒りだった。
— コンドリア水戸 (@mitoconcon) 2021年8月30日
その考えは、新型コロナウイルスが蔓延しているさなかに大規模音楽フェスが開催されて多くの人が参加したことにも通じる。
なるほど、ちょっと理解したぞ。
— 𝑷𝑲𝑨 (@PKAnzug) 2022年3月7日
「ウクライナがロシアに理不尽に攻め込まれた」を認めると、「紳士的に正しく対応すれば理不尽に攻め込まれはしない(ので軍備は要らない)」というお左的な前提が崩壊するから、「攻め込まれたのはウクライナが悪い」と現実認識の方を改変せざるを得ないんだな。
これは鋭い考察だ。公正世界の住人しか考えつかない思考回路であることから、安全圏にいると思い込んでいる人だということがわかる。もし現実に戦火が目前に迫っていると認知した途端に錯乱状態になる人である。