新領域への対処能力

安保関連3文書の最後は防衛力整備計画だ。5年後や10年後を想定した防衛装備品の整備計画で、費用面や隊員の育成まで含まれている。

全体的な印象としては従来装備を維持しつつ、新しい領域への防衛力を高める方針となっている。スタンドオフ、サイバー、宇宙、情報あたりがキーワードだ。

スタンドオフ防衛能力を増強して敵勢力への適応力を向上させる。反撃能力も攻撃抑止力として増強する。また陸海空の他に新領域の宇宙にも注力て優位性を確保していく。

サイバーと情報も新領域として認識している。サイバー攻撃は既に広く認知されていて、国民生活を始めとする基礎を混乱に陥れることへ対処する。

ウクライナの例を見ても、ロシアは発電所を攻撃して寒冬でウクライナ国民を苦しめて戦意を喪失させようとしている。戦争はどのような非道な行為も仕掛けられる可能性がある。電子化された社会の弱点を守る必要がある。